
前回は、Venus・Valjoux・Landeronといったクロノグラフ用エボーシュの供給構造について解説しました。
今回はそこからさらに一歩踏み込み、アンティーク・クロノグラフの操作感や設計思想の違いを生み出した、カム式とコラムホイール式の違いに注目します。

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前回は、Venus・Valjoux・Landeronといったクロノグラフ用エボーシュの供給構造について解説しました。
今回はそこからさらに一歩踏み込み、アンティーク・クロノグラフの操作感や設計思想の違いを生み出した、カム式とコラムホイール式の違いに注目します。

前回はヴィンテージクロノグラフの魅力について解説しました。
今回はその裏側にある「供給構造」、すなわち**エボーシュ文化(Ebauche system)**に踏み込みます。

本品は、スイスの名門ブライトリング(Breitling)による
1930〜40年代頃に製造されたアンティーク・クロノグラフです。

一見すると華やかで装飾的に見えるこのダイヤル。
しかしその本質は、徹底した情報設計にあります。

ケースサイズは横40mm(リューズ含む)。
“58.ブライトリングに採用されたクロノグラフ機構― ヴィーナス170が支えた1940s クロノグラフの本質 ―” の続きを読む
本個体に見られるのは、
1940年代頃のスイス製手巻きムーブメントらしい、非常にオーソドックスな構造です。

アンティーク時計の裏蓋には、素材ごとに明確な意味と役割があります。
普段は見えない部分だからこそ、そこには実用性と時代背景が色濃く表れています。

アンティーク時計において、1940年代〜1950年代(1940s–1950s)は
ケース素材の多様性が色濃く残る時代です。

スイスの名門 Ulysse Nardin(ユリス・ナルダン) による、クラシカルな2カウンタークロノグラフです。
“54.ユリス・ナルダン クロノグラフ 名門 Ulysse Nardin と名機バルジュー22が織りなす、実用アンティーククロノグラフの魅力” の続きを読む
バルジュー(パルジュー)(Valjoux)は、スイス・ジュラ地方で発展したクロノグラフ専業ムーブメントメーカーです。
20世紀前半から中頃にかけて、多くのクロノグラフムーブメントを生み出し、アンティーク時計において重要な役割を担いました。